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炭に関連した用語をまとめております

炭関連

炭櫃 すびつ

炉壇の外周りの杢枠で、一般に檜で作られる。
一尺四寸(約42cm)強、深さ一尺七~八寸(約51~54cm)の四角な箱を作り、内部を微塵ツタを混ぜた壁で塗り上げ、上半分はその上に薄い和紙を張って、さらに上塗りする。

炭入れ すみいれ

水屋の流しの手前、板張りになっている縁甲板の床下に設けられたもの。内に炭箱があり、板張りの蓋を開けると取り出せるようにしてある。

炭荘 すみかざり

大寄せ茶会などで炭手前を省略する場合、濃茶席の待合に炭・炭道具を荘っておくこと。また、正月に三宝に炭を組んで荘ることも炭荘という。

炭切り型 すみきりがた

炭を定尺に挽くための基準の寸法を示した板。炭定規ともいう。杉材に切り込みが入れられ、炭にあてがって用いる。

炭切溜 すみきりだめ

水屋道具の一種。挽いた道具炭を備え入れておく容器。檜材で角切の大縁高、斜め十字の足がついている。

炭所望 すみしょもう

小習事十六ケ条の一つ。亭主が客に対して炭出前を所望して行うことで、茶事の趣向の一つである。炉では初炭所望・略炭所望・後炭所望があり、風炉では初炭所望と略炭所望で後炭所望はない。

炭台 すみだい

炭斗の一種。檜木地で、角切足付の折敷。炉の時期に用い、奉書紙を敷いて炭を組む。廻り炭之式、祝儀の際の炭手前などに用いる。

炭付花月 すみつきかげつ

花月之式に初炭手前が加わったもの。

炭手前 すみでまえ

客の前で炉や風炉に炭を置く所作をいう。
最初に置くのを初炭手前といい、薄茶を点てる前に炉中の炭を直すのを後炭手前という。香合が名物や由緒ある者の場合、炭斗に入れず、盆にのせて持ち出す盆香合があり、本勝手・逆勝手、炉ならば八炉すべてにそれぞれの方法がある。

炭道具 すみどうぐ

炭斗・羽箒・火箸・釻・釜敷・香合・灰器・灰匙など、炭手前の際に必要な道具一式をいう。

炭斗 すみとり

炭手前の際、灰や火箸などの道具類を入れて持ち出す器。
炭取とも書き、古くは烏府(うふ)と称した。炭斗の種類としては、藤・竹・藤蔓・蓮・棕櫚などの組物籠、木地や漆器のもの、瓢・一閑張・蒔絵・蒟醤(きんま)・曲物・箕(みの)・炮烙などがある。

炭の組み方 すみのくみかた

炭を炭斗に組み入れる方法。裏千家では炉・風炉、また初炭・後炭・本勝手・逆勝手などにより組み方が異なる。

炭の寸法 すみのすんぽう

炭手前に用いる道具炭にも風炉用と炉用があり、寸法も異なる。

用語

茶の湯 ちゃのゆ

「茶湯」と書く場合は、「ちゃとう」・「さとう」とも読む。茶湯芸能という意味で、中世の茶数寄と同じ。近世以降は、茶道に対する雅称、あるいは愛称としてしたしまれるようになって現在に至る。

炉 ろ

茶席で湯を沸かすのに用いる設備で、囲炉裏の略称。湯を沸かす設備としては他に風炉があり、現在では夏期(五~十月)は風炉、冬期(十一~四月)は炉を用いるのが一般的である。炉の切り方には八通りあり、八炉といい、寸法は一尺四寸角となっている。また、一尺八寸角のものは大炉と呼び、切り方に約束がある。

風炉 ふろ

茶道具の一種。火を入れ、釜をかけ、湯を沸かすのに用いる器具。古くは台子皆具の一つとして切合風炉が用いられたが、いろいろな形の釜がつくられるようになり、釜の形に調和した風炉がつくられ、五徳を据えるようになった。土風炉は土風炉師、唐銅製・鉄製は釜師、それに木製の風炉も制作された。現在は五月から十月の間、風炉が据えられ、この間を風炉の季といっている。